高校生語り部事業で「伝承館」研修会を行いました!
1月19日(水)に感染症対策を行いながら「伝承館」において、文理進学系列の2年生が震災と復興に関連する研修を行いました。この取組は、県教委の「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」の一環で、震災や復興に関する高校生の地域課題探究学習に活かすことを目的にしています。
「伝承館」到着後、双葉郡や原発事故などについてのガイダンスを受け、バスでフィールドワークに向かいました。請戸小学校~大平山霊園~双葉駅と見学し、生徒たちは災害等に対する普段からの備えや判断が重要になることなどを学びました。また、この地域には新しい施設ができる一方で、すれ違う車がほぼトラックやダンプカーであることなどから、復興は未だ道半ばであることを目の当たりにしました。展示見学では、映像や展示資料から複合災害の被害と福島県の復興について詳しく学ぶことができました。
その後の講話では、同世代の語り部の方から東日本大震災と震災後の生活など、実際に体験されたことをお話しいただき、「出会いを大切にすること」「災害には常に備えておくこと」「当たり前を当たり前だと思わないこと」を伝えていただきました。
最後のワークショップでは、本日の学びをグループで話し合い、宣言書を作成しました。「助け合い」「伝えていく」「減災」「命の大切さ」などのワードを各グループで共有し、「震災での出来事を後世に伝え、被害への備えを大切にする」「次の世代に被害の怖さを伝えていき、さらに避難の大切さを伝えていきたい」などが宣言されました。
今回の研修を通して生徒たちは、東日本大震災・原子力災害が福島に何をもたらしたのか見つめることができ、自分たちの行動が福島の復興に繋がることを意識できました。福島における震災、復興、そして未来について、自分の考えを持ち、自分の言葉で語ることのできるよう、今後、課題研究を通して学んでほしいと思っています。
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